iPhone 18のバッテリー、Switch 2みたいに交換式になる? 答えは「たぶんならない」

iPhoneの背面。バッテリーは本体に内蔵されている iPhone


Nintendo Switch 2がヨーロッパで、ユーザー自身で交換できるバッテリー仕様に変わる。そんなニュースが話題になりました。じゃあiPhoneも? と期待した人、けっこう多いはず。でも残念ながら、iPhone 18で背面パカッのバッテリー交換はたぶん実現しません。理由はわりとシンプルで、Appleはすでに逃げ道を確保しているからなんです。

そもそも何の話? EUの新しいバッテリー規制

きっかけはEU(欧州連合)の新ルールです。2027年2月から、EU域内で売られるスマホなどのポータブル機器は、原則としてユーザーが自分で簡単に取り外せるバッテリーを備えていなければならない、という規制が始まります。

昔のガラケーみたいに、裏ぶたを外してバッテリーをポン。あの手軽さを取り戻そう、という話ですね。バッテリーがへたっても本体ごと買い替えず、電池だけ交換して長く使えるように。環境と財布にやさしい、という狙いです。

このルールに真っ先に反応したのが任天堂でした。

Nintendo Switch 2

対応地域 EU加盟27か国+英国・ノルウェー・スイスなど
変更内容 ユーザー交換式バッテリーを備えた欧州版を投入と報じられている
バッテリー容量 5,172mAh(従来比で約1%減とされる)
本体重量 約401g(従来より10gほど増える見込み)
ひとことメモ 規制に真正面から対応。少し重く、容量もわずかに減る

任天堂はEU向けに、バッテリーを交換できる仕様のSwitch 2を用意すると報じられています。容量はわずかに減り、重さは少し増える。規制に律儀に合わせにいった格好です。

Nintendo Switch 2のイメージ。EUではユーザー交換式バッテリー版が用意されると報じられている

この動きを見て、「じゃあiPhoneも交換式になるんじゃ?」と期待が広がったわけです。気持ちはめちゃくちゃ分かります。

でも、iPhoneは対象外になりそう

ここが今回のキモ。同じEUの規制なのに、iPhoneとSwitch 2では適用されるルールが別物なんです。

Switch 2が引っかかったのは、バッテリー全般を対象にした規則。こちらには免除の抜け道がほぼありません。一方でスマホには、より新しい設計要件の規則が用意されていて、こっちにはちゃんと免除条件が書かれているんですね。

その免除条件がこちら。

  • 500回の充電サイクル後にバッテリー容量の83%以上を維持
  • 1,000回の充電サイクル後に80%以上を維持
  • 本体がIP67以上の防塵防水性能を持つ

この3つをクリアしていれば、ユーザー交換式にしなくてもOK、という仕組みです。要は「そう簡単にはヘタらない、頑丈で長持ちなバッテリーなら特別扱いしますよ」ということ。

iPhoneはとっくに条件クリア済み

規制の施行 2027年2月(EU域内)
免除の条件 500サイクルで83%/1,000サイクルで80%維持+IP67以上
iPhoneの状況 iPhone 15以降がすでに条件を満たすとされる
iPhone 18は? 現行機と同様、免除対象になる見込み
ひとことメモ 背面パカッの交換式にはまずならない

じつはApple、iPhone 15の世代からバッテリーの耐久性を大きく引き上げていて、この免除条件をすでにクリアしていると見られています。防水性能もIP67どころか多くのモデルがIP68。つまり条件はとっくに満たしているんです。

なので、iPhone 18も現行モデルと同じく免除対象になる見込み。EUだからといって、わざわざ交換式バッテリーの特別版を作る必要はない、というわけです。

現行iPhoneシリーズの本体。iPhone 15以降は免除条件を満たすとされる

ちょっと皮肉なのは、規制の話が出た当初、Appleは交換式バッテリーの義務化にわりと難色を示していたこと。それが結局、自前のバッテリー耐久性の高さで規制をスルッとかわす形になったんですね。

そもそもAppleが交換式にしたがらない理由

なぜAppleは、そこまでして交換式を避けるのか。理由はいくつか考えられます。

まず防水性能。裏ぶたを外せる構造にすると、水やホコリの侵入を防ぐのが一気に難しくなります。今のiPhoneの高い防水性は、本体をぎゅっと密閉しているからこそ。ここは譲りたくないポイントでしょう。

次にデザインと薄さ。交換しやすい構造は、どうしても本体が厚く・重くなりがち。実際、EU版Switch 2も少し重くなると報じられています。薄さや質感にこだわるAppleにとっては悩ましいところ。

そして修理ビジネスの側面も無視できません。バッテリー交換をApple公式や正規プロバイダに集約しておきたい、という思惑もありそうです。近年は自分で修理するためのプログラムも用意していますが、あくまで難易度は高めの位置づけです。

日本のユーザーにはどう関係する?

ここまで読んで、「で、日本のオレたちには関係あるの?」と思いますよね。

結論から言うと、今回のEU規制は日本の販売に直接は影響しません。日本で売られるiPhone 18が、この件で仕様変更されることはまずないでしょう。もともとEU向けにだけ特別版を作る話ではなく、しかもiPhoneは免除対象。日本版も普通に、これまで通りの一体型バッテリーです。

なので日本のユーザーにとっては、「ヨーロッパのおかげでiPhoneも電池交換ラクになるかも」という淡い期待は、今回は持たないほうがよさそう。バッテリーがへたったら、これまで通りApple Storeなどでの交換になります。

とはいえ悪い話ばかりでもありません。免除の条件が示すとおり、最近のiPhoneのバッテリーは相当タフになっているということでもあります。1,000回充電しても80%をキープする設計。毎日充電しても数年は元気に使える計算です。交換式じゃなくても、そもそも長持ちするなら文句は少ない、という考え方もできますね。

【モノログ的視点】交換式じゃなくても、これはこれでアリだと思う

正直に言うと、Switch 2の交換式バッテリーのニュースを見たとき、私も「iPhoneもこうなったら最高じゃん!」とワクワクした側です。裏ぶたパカッで電池ポン、あの気軽さへの憧れって、なんだかんだ根強いんですよね。

でも冷静に考えると、Appleが選んだ「交換式にしない代わりに、めちゃくちゃ長持ちさせる」路線、これはこれで面白い落としどころだなと思うんです。だって1,000回充電しても80%キープですよ。これ、地味にすごい。毎日フル充電しても3年近く、体感でヘタりを感じにくいレベルです。交換の手軽さと、長寿命&防水の両取り。どっちを取るかと言われたら、防水を捨てたくない私は今のiPhoneの方向性、けっこう好みです。

しかもこの流れ、iPhone 18でさらに進む可能性があります。バッテリー技術が上がれば上がるほど、免除条件は楽々クリア。つまりAppleは規制に追われるどころか、耐久性を武器に堂々とかわしていける立場にいるわけで。ここにグッときます。規制をきっかけに、各社のバッテリー長寿命競争が加速するなら、ユーザーとしては純粋にうれしい話。

というわけで、iPhone 18に交換式バッテリーを期待していた人には肩透かしかもしれません。でも「交換しなくていいくらい長持ちする」未来のほうが、じつは理想に近いのかも。iPhone 18のバッテリー、どこまでタフになるのか。今から楽しみで仕方ないです。

情報参照元: AppleInsider: No, EU iPhones won’t have a removable battery door in 2027Tom’s Guide: EU is mandating readily removable batteries for phones — but iPhones may be exemptEngadget: Nintendo is reportedly making a Switch 2 with a user-replaceable battery for the EU/画像: Wikimedia Commons

タイトルとURLをコピーしました