ジムのトレッドミルにApple Watchをかざして心拍や距離を記録する、あの便利機能。じつはずっとApple Watch専用でした。それがiOS 27で、ついにiPhoneとAirPods Pro 3でも使えるようになるんです。腕に何も着けていない人にも、ようやく順番が回ってきました。
そもそもGymKitって何だっけ
GymKitは、Appleが2017年から提供しているジム器具との連携機能です。対応したトレッドミルやバイクにApple Watchをタップすると、器具側の速度・距離・傾斜と、Watch側の心拍が双方向でやり取りされて、より正確なワークアウト記録が残せる、という仕組み。
ただ、これまではApple Watchを持っていないと一切使えませんでした。ジムの器具に「Apple GymKit対応」のロゴがあっても、Watchユーザー以外には縁のない話だったわけです。約9年ごしで、その縛りがほどけることになります。
iOS 27で何が変わる?
WWDC 2026で発表されたiOS 27では、このGymKitがiPhoneとAirPods Pro 3に開放されます。やり方はシンプルで、対応器具にiPhoneをかざす(NFCタップ)だけ。あとは器具とiPhoneのあいだで、速度・ペース・距離・消費カロリー・心拍といった数値がリアルタイムに同期されていきます。
対応するのはトレッドミル、エリプティカル(クロストレーナー)、バイク、ステアクライマーといった有酸素系のマシン。つまりジムでよく並んでいるカーディオ系がひと通りカバーされる格好です。
ここで主役になるのが心拍データの取り方。iPhone単体だと心拍は測れないので、心拍を担当するのがAirPods Pro 3になります。iPhoneがワークアウトの計算機、AirPodsが心拍センサー、という役割分担ですね。

iOS 27のGymKit拡張(iPhone+AirPods Pro 3)
| 提供元 | Apple(iOS 27の新機能) |
|---|---|
| 提供時期 | iOS 27は2026年秋に正式配信の見込み(開発者向けベータは6月8日提供済み) |
| 必要なもの | iOS 27のiPhone+AirPods Pro 3+GymKit対応器具 |
| 取れるデータ | 速度・ペース・距離・傾斜・消費カロリー(器具側)+心拍(AirPods Pro 3側) |
| 対応器具 | トレッドミル、エリプティカル、バイク、ステアクライマーなどのカーディオ系 |
| 向き・不向き | Apple Watch非ユーザーや、Watchを忘れた・充電中のときの代わりに最適。普段からWatchを着ける人には精度・常時計測で本家が上 |
地味だけど効くポイント
なにげに大きいのが、心拍をAirPodsから取れることです。これまでジムでiPhoneだけの人が心拍を見ようとすると、トレッドミルの金属グリップを握りっぱなしにするか、胸に巻くBluetoothの心拍ベルトを別途用意するしかありませんでした。どっちも地味に面倒。
AirPods Pro 3は耳の中で血流を読むPPGセンサーを積んでいて、運動中の心拍を取れます。海外のテストでは、胸ストラップ式の定番Polar H10に対して平均誤差が1.67%だったという結果も出ていて、精度の面でもそこそこ期待できそう。耳に着けるだけで済むのは、走りながら数値を気にしたい人にはありがたい話です。
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プライバシー面も抜かりなくて、ワークアウトのデータはiPhone側に保存され、終わると器具側からは消える設計とされています。共用マシンに自分の運動記録が残らないのは安心ですね。
Apple Watchはお役御免になる?
ここは冷静に。今回の拡張でApple Watchが不要になるわけではありません。9to5Macも、毎日Watchを着けている人にとってはこれが置き換えにはならない、あくまでWatchが電池切れ・充電中・家に忘れた、というときの心強いバックアップだと整理しています。
常時心拍やワークアウトの自動検出、手首での手軽さといった部分は、やはりApple Watchに分があります。あくまで「Watchがないと何もできない」状態から、「iPhoneとAirPodsでも一応戦える」状態になった、という理解が正確です。
【モノログ的視点】Watch非ユーザーのジム勢にこそ刺さる地味な神アプデ
正直、これはApple Watchを持っていない人ほど恩恵が大きいアップデートです。日本のジムでも、ランニングやイヤホンで音楽を聴きながら走る人はかなりの数いますよね。そういう層が、追加の出費なしで(AirPods Pro 3を持っていれば)まともな心拍つきのワークアウト記録を残せるようになる。これは普通にうれしい。
一方で、現実的なハードルもあります。まずGymKit対応の器具が置いてあるジムが日本だとまだ限られること。せっかく機能が来ても、近所のジムのマシンが非対応だと出番がありません。通っているジムにApple GymKitのロゴがあるか、一度チェックしておくといいと思います。
それと、心拍を取るには結局AirPods Pro 3が要ります。手持ちが第2世代までだと、この機能のためだけに買い替えるかは悩みどころ。ただ、AirPods Pro 3は心拍計測や装着感の進化もあって単体で評価が高いので、ジム用途も込みで考えるとコスパは悪くない選択肢です。
まとめると、Apple Watchユーザーにとっては「あれば便利なバックアップ」、Watch非ユーザーのジム勢にとっては「ようやく自分も使える」一手。派手さはないけれど、対象がぐっと広がる良アップデートだと思います。iOS 27の正式配信は秋の見込みなので、それまでに通っているジムの対応状況だけ確認しておきましょう。
情報参照元: 9to5Mac「iOS 27 basically turns your iPhone and AirPods into an Apple Watch at the gym」/MacRumors「Apple Expands GymKit to iPhone and AirPods Pro 3」/Apple Support「How to check your heart rate with AirPods Pro 3」/画像: 9to5Mac / MacRumors


