中身が、まる見えです。iPhone 18 Proのものとされるロジックボード(基板)の高解像度画像が出回り、そこに載った新チップA20 Proと次世代メモリのLPDDR6まで読み取れる、という話が海外で広がっています。まだ噂の段階とはいえ、写真がここまで鮮明だと妄想もはかどりますよね。
流出したのは基板の高解像度写真
きっかけは、iPhone 18 Proの基板とされる細部までクッキリ写った画像。X上でReptalicantやTECH INFOといったアカウントが共有し、そこにIce Universeらの分析が乗っかる形で一気に拡散しました。
出どころとして有力視されているのが、6月23日に報じられたインド・Tataの製造拠点へのハッキング。この一件でiPhone 18 Proの基板設計データやA20 Proのデータシートが流出したとされ、今回の写真もその流れとみられています。部品写真が大量に出回っている今の状況とも、話が地続きですね。

主役はやっぱりA20 Pro
写真から読み取れる最大のトピックが、新チップのA20 Pro。TSMCの2nmプロセスで作られる初のiPhone向けチップになると予想されており、単なる世代交代以上のジャンプが期待されています。
面白いのは、ダイ(チップ本体)のサイズ自体は現行のA19 Proとほぼ変わらないと見られている点。それでいて中身は詰まっていて、とくにNPU(ニューラルエンジン)の領域が明確に大きくなっているという指摘が複数のメディアから出ています。オンデバイスAI、つまりApple Intelligence系の処理をもっと本気で回しにいく布石、という読み筋です。
A20 Pro(噂の段階)
| 搭載予想モデル | iPhone 18 Pro / Pro Max |
|---|---|
| 製造プロセス | TSMC 2nm(初採用とされる) |
| ダイサイズ | A19 Proとほぼ同等の見込み |
| 強化ポイント | NPU(ニューラルエンジン)が拡大とされる |
| ひとことメモ | 面積据え置きで中身を濃くする、いかにもApple的な攻め方 |
もう一つの目玉、LPDDR6メモリ
基板から読み取れるとされるもう一つの新要素が、メインメモリのLPDDR6。iPhoneのメモリはこれまでLPDDR5/5Xでしたが、いよいよ次の世代に進むかもしれません。
ポイントはバス幅で、従来の64ビットから96ビットへ拡張されるとの見方。ざっくり50%広い経路でデータをやり取りできる計算です。しかもLPDDR6は同じ帯域なら省電力に振れるのが特徴なので、速さと電力効率を両取りできる可能性があるのが美味しいところ。AI処理や重いゲーム、たくさんのアプリを行き来するマルチタスクで効いてきそうですね。

地味だけど本命の変化はパッケージング
スペック表には載りにくいけれど、実は今回いちばん効いてきそうなのがチップの実装方式。A20 ProはWMCM(Wafer-level Multi-Chip Module)という新しいパッケージングを採用するとされています。
これまではメモリをチップの真上に積むPoP方式が主流で、プロセッサとメモリの熱が一箇所にこもりがちでした。WMCMではメモリをチップの真上ではなく横に並べる作り。熱源が分散するぶん放熱の逃げ道ができて、サーマルスロットリング(熱でわざと性能を落とす仕組み)が起きにくくなる、というのが期待どころです。このWMCMによる発熱対策は以前から噂されていた話で、今回の基板写真がそれを裏づける形になりました。
つまりピーク性能を長く維持しやすくなるかもしれない、という話。ベンチマークの一瞬の数字より、ゲームや動画書き出しで最後までダレない粘りにつながるなら、体感はけっこう変わりそうです。米国版はQualcomm系モデム(基板上のPMX75表記から推測)が続くとの見方もあり、日本版とは通信まわりの中身が分かれる可能性も引き続き取り沙汰されています。
【モノログ的視点】面積そのままで中身を盛る、この手が好きなんです
正直、この基板写真はニヤニヤしながら眺めました。だってダイの大きさは据え置きなのに、NPUを増やしてメモリはLPDDR6、しかも実装方式まで刷新して熱を逃がしにいく。限られたスペースにどう詰め込むかで勝負する、Appleらしいエンジニアリングの意地みたいなものが透けて見えるんですよね。
とくにグッとくるのがWMCM。派手なカメラや新色みたいに分かりやすくはないけれど、こういう土台の作り替えが効いてくると、数年後まで効き続ける下地になります。熱で性能が落ちにくいスマホって、長く使うほどありがたみが分かるやつ。LPDDR6の省電力とあわせて、電池持ちにもプラスに働いてくれたら文句なしです。
もちろん、これはまだ流出画像ベースの噂で、実物のスペックはAppleが正式に出すまで確定ではありません。とはいえ流れとしては秋の発表に向けて役者が着々と揃ってきた感触。基板の中身がここまで見えてしまうと、発表会が待ちきれなくなりますね。A20 Proが実機でどれだけ暴れてくれるか、これはかなり楽しみです。
情報参照元: MacRumors/AppleInsider/Wccftech/iGeekPhone/画像: MacRumors/iGeekPhone


