0.06インチ。数字だけ聞くと、それって誤差では?と言いたくなります。でもその0.06インチのために、Appleがまるごと1台を設計し直そうとしているとしたら、話はぜんぜん違ってきますよね。
画面は7インチ、ただし実測は6.96インチ
Weiboの著名リーカーであるDigital Chat Stationが投稿した内容として、Appleが約6.96インチのOLEDパネルをテスト中だと報じられました。製品化されれば、おそらく7インチのディスプレイとして打ち出されることになりそうです。搭載先として名前が挙がっているのが、2027年に登場するとされるiPhone 20 Pro Maxです。
現行のiPhone 17 Pro Maxは、公称6.9インチ。Appleの技術仕様ページにも書いてあるとおり、標準的な長方形として対角線を測った実サイズは6.86インチです。つまり実測ベースの差はちょうど0.06インチ、率にして2%ほど。派手さはありません。

それでも、実現すれば歴代のiPhoneで最大のディスプレイになります。画面比率は現行のPro Maxと同じまま維持されるとされているので、縦横が変にひょろ長くなる心配もなさそう。ちなみに直近で画面が大きくなったのは2024年のiPhone 16 Proシリーズで、Pro Maxが6.7インチから6.9インチへ跳ねた世代でした。3年ぶりの更新、というわけです。
もっともAppleは製品化しない試作パーツも山ほど作る会社なので、6.96インチのパネルが必ず出荷版に載るとは限りません。現時点ではまだ評価段階と伝えられています。
本体は大きくならない。効いてくるのはベゼル
面白いのはここから。20周年モデルは本体サイズを大きく変えずに画面だけ広げる方向だと見られています。現行のiPhone 17 Pro Maxは高さ163.4mm、幅78.0mm、重さ233g。ここを据え置いたまま画面を稼ぐとなると、削る場所はひとつしかありません。ベゼルです。

噂されているのは、四辺すべてがなだらかに落ちるクアッドカーブのOLED。サムスンが手がけるとされ、偏光板をなくして明るさと薄さを稼ぐCOE方式のパネル、そして1.1mmという極細ベゼルまで取り沙汰されています。ボタンも物理式をやめてソリッドステート化し、曲面のエッジに溶け込ませるという話。前面はパンチホールのカメラだけを残し、Face IDのセンサー類はディスプレイの下に埋め込むとされています。
ここは慎重に見ておきたいところで、ディスプレイ業界のアナリストであるRoss Youngは、カメラも含めて穴が完全に消えるオールスクリーンのiPhoneは2030年ごろまで出てこないという見方を示しています。2027年はあくまで、限りなくそれに近づいた一歩目という位置づけになりそうです。
iPhone 20 Pro Max|ベゼルを削って歴代最大画面を狙う20周年モデル
| 発売日(日本) | 2027年秋と予想される(Apple未発表) |
|---|---|
| 価格(日本・税込) | 未定。現行のiPhone 17 Pro Maxは256GBで214,800円 |
| 主要スペック | 約6.96インチ(7インチとして展開される見込み)の四辺曲面OLED、極細ベゼル、画面下Face ID、ソリッドステートボタン、A21チップなどが噂されている段階 |
| こんな人におすすめ | 動画やゲームで画面の広さがそのまま満足度になる人。Proの外観が変わるタイミングまで待てる人 |
| ひとことメモ | スペック表の数字は微増。でも手に持ったときの印象は、たぶん別物になります |
iPhone 19は飛ばして、いきなりiPhone 20
そもそもなぜ2027年がiPhone 20なのか。初代iPhoneが世に出たのが2007年なので、2027年がちょうど20年目にあたります。この節目に合わせてAppleがiPhone 19という名前をスキップし、一気にiPhone 20へ飛ぶという予測を出したのが調査会社Omdiaのアナリスト、Heo Moo-yeol氏でした。
前例はあります。10周年の2017年に、Appleはローマ数字のXを冠したiPhone Xを投入しました。あのときもホームボタンを捨ててノッチを載せるという、それまでの延長線にない一台でしたよね。今回も同じ発想なら、数字合わせのお祝いモデルではなく、設計思想ごと切り替える節目になる可能性があります。
2027年のラインナップとしては、iPhone 18 ProとPro Maxに近いサイズの記念モデルが2機種、そこに通常モデルや2世代目の折りたたみが並ぶ構成が予想されています。
日本のサイフ目線で見ると、気になるのは重さと値段

日本での現実的な論点は2つあります。ひとつは価格。iPhone 17 Pro Maxは256GBで214,800円、2TBまで積むと354,800円という水準で、Pro Maxはすでに気軽に手が出るゾーンから外れています。20周年の特別仕様に曲面パネルや新設計のボタンが乗るなら、コストが下がる要素はあまり見当たりません。
もうひとつは重さ。現行の233gでも十分ずっしりくるのに、大画面と大容量バッテリーを両立させようとすればさらに増える可能性があります。日本では片手操作の場面が多いので、ここは実機を触るまで判断を保留したいところ。
一方で、本体サイズが据え置きなら、いま使っているケースの感覚やポケットへの収まりは大きく変わらないはず。画面だけ広がって取り回しは同じ、というのは日常使いではかなり効いてくるポイントです。
【モノログ的視点】0.06インチの裏側にある本気度がたまらない
正直に言うと、6.96インチという数字を最初に見たときは肩透かしでした。7インチと言われても、体感では今と変わらないでしょう、と。
でも調べていくうちに評価が変わりました。同じ本体サイズのまま画面を広げるというのは、ベゼルを1mm台まで追い込むということ。四辺曲面のパネル、偏光板をなくした構造、埋め込まれたFace ID、消える物理ボタン。ひとつひとつが単体でニュースになるレベルの変更で、それを全部積んだ結果として出てくる数字が0.06インチなんです。派手さがないのは、むしろ物量を投じた証拠に見えてきました。
しかもAppleは節目の年に本気を出す会社です。iPhone Xがそうだったように、20周年モデルも「今年の新機能」ではなく「ここから10年の形」を提示してくる可能性が高い。ガラスの塊みたいな一台が本当に出てくるなら、これはもう見たいに決まっています。個人的には、曲面エッジにボタンが溶けて消えるという部分にいちばんグッときています。指の感触でどう解決してくるのか、想像するだけで楽しい。
買い替えの結論としては、いま17 Pro Maxを使っている人が2027年を待つ理由はまだ薄いです。今年から来年にかけての世代でも十分すぎるほど戦えます。逆に、そろそろ大きく変わったiPhoneが欲しいと思っている人は、2027年まで手持ちを大事に使うプランが刺さるはず。価格はたぶん優しくないでしょうけれど、20年に一度の節目に立ち会えるなら、それはそれで悪くない出費だと思いませんか。
情報参照元: MacRumors・Apple Testing 7-Inch Display for Largest 20th Anniversary iPhone Model/GSMArena・Apple’s 20th anniversary iPhone may offer a 7-inch screen/AppleInsider・iPhone 20 Pro Max may get Apple’s largest ever iPhone screen at 7 inches/MacRumors・Report: Apple to Skip ‘iPhone 19’ Name for ‘iPhone 20’(Omdia/Heo Moo-yeol)/MacRumors・Apple’s 20th Anniversary iPhone: What We Know So Far(Ross Young)/Apple・iPhone 17 Pro 技術仕様/Apple・iPhone 17 Pro/Pro Maxを購入/画像: MacRumors/Apple


