Apple Music・Apple TVも値上げ。Apple Oneファミリーは月520円アップ

Apple Oneのサービスバンドルを示すApple公式イメージ iPhone


端末の値札が上がったと思ったら、今度は毎月の引き落としのほうでした。Appleが2026年7月17日、Apple Music・Apple TV・Apple One・iCloud+ の日本の料金を一斉に改定。すでに公式サイトの価格表は新しい金額に切り替わっています。主要なプランの上げ幅は数十円から数百円ですが、Appleのサブスクは重ねて使うもの。合計するとまあまあ効いてきます。

何がいくら上がったのか、まとめて確認

まずは全体像から。日本での改定内容はこうなりました。

サービス/プラン 改定前 改定後
Apple Music 個人 月額1,080円 月額1,180円
Apple Music ファミリー 月額1,680円 月額1,980円
Apple Music 学生 月額580円 月額680円
Apple TV 月額900円 月額1,200円
Apple One 個人 月額1,200円 月額1,350円
Apple One ファミリー 月額1,980円 月額2,500円
iCloud+ 50GB 月額150円 月額180円
iCloud+ 200GB 月額450円 月額540円
iCloud+ 2TB 月額1,500円 月額1,800円
iCloud+ 6TB 月額4,500円 月額5,500円
iCloud+ 12TB 月額9,000円 月額11,000円

ちなみにApple Arcadeは月額900円のまま据え置き。今回の改定からは外れています。

Apple Music|個人は100円、ファミリーは300円アップ

提供元 Apple
料金(日本・税込) 個人1,180円/ファミリー1,980円/学生680円(すべて月額)
対応端末・必要環境 iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple TV、Android、Webブラウザなど
主な特徴 1億曲以上のストリーミング、空間オーディオ、ロスレス、歌詞表示
向き・不向き Apple製品で完結したい人向け。家族6人まで使えるファミリーは1人あたり330円で、上げ幅の影響はいちばん薄い

Apple Musicの公式イメージ

値上げ幅としては個人が100円、ファミリーが300円。ファミリーは率にすると約18%で、単体で見ると今回いちばん派手に上がった枠です。ただし最大6人で共有できるので、フル活用している家庭なら1人あたり330円。この水準はまだ安いほうですね。

Apple TV|900円から1,200円、上げ幅は約33%

提供元 Apple
料金(日本・税込) 月額1,200円(7日間の無料トライアルあり)
対応端末・必要環境 iPhone、iPad、Mac、Apple TV、スマートテレビ、ゲーム機、Webブラウザなど
主な特徴 オリジナル作品専門の配信サービス。広告なしで、ファミリー共有にも対応
向き・不向き セヴェランスやテッド・ラッソのようなオリジナル作品を追う人向け。旧作の量で選ぶ人には向かない

Apple TVのストリーミングサービス公式イメージ

上げ幅の率でいえば、今回のインパクトが最大なのはApple TVです。900円から1,200円で約33%増。米国では2025年8月に月12.99ドルへ引き上げ済みで、日本はしばらく900円のまま据え置かれていました。そのぶんが今回まとめて来た格好です。年間で3,600円の差はけっこう大きい。

なお、名称も以前のApple TV+から現在はApple TVに整理されています。ハードウェアのApple TV 4Kと名前が同じでややこしいのですが、ここでの1,200円は配信サービスのほうです。

iCloud+|全容量が値上げ、しかも対象は一部の国だけ

提供元 Apple
料金(日本・税込) 50GB 180円/200GB 540円/2TB 1,800円/6TB 5,500円/12TB 11,000円(月額)
対応端末・必要環境 Apple IDがあればiPhone、iPad、Mac、Windows、Webから利用可能
主な特徴 写真・バックアップの保存に加え、プライベートリレー、メールを非公開、カスタムメールドメイン
向き・不向き iPhoneのバックアップを自動で回したい人には実質必須。写真をGoogleフォトなどに逃がしている人は50GBで足りることも

iCloud+の公式イメージ

iCloud+の改定は世界一律ではなく、9to5Macによれば日本のほかインドネシア、トルコ、エジプト、ナイジェリア、ニュージーランド、フィリピン、ベトナムなど限られた国が対象です。通貨が弱い側の国がまとめて調整された、という並びに見えます。

刺さりやすいのは、いちばん契約者が多いであろう50GBと200GB。50GBは月30円アップなので体感は小さめですが、200GBは月90円、年に換算すると1,080円の差になります。

Apple One|ファミリーは月520円アップ、それでも割引額は増えた

提供元 Apple
料金(日本・税込) 個人1,350円/ファミリー2,500円(月額)
対応端末・必要環境 Apple ID。ファミリーは家族5人まで共有可能
主な特徴 Apple Music、Apple TV、Apple Arcade、iCloud+をまとめた定額バンドル(個人は50GB、ファミリーは200GB)
向き・不向き 3つ以上を使っている人は確実に得。音楽だけ、動画だけの人は単品のほうが安い

520円アップという数字だけ見るとApple Oneがいちばん割を食ったように見えます。でも計算すると話が逆で、バンドルのお得度はむしろ広がっています。

ファミリー相当を単品で揃えると、Apple Music 1,980円+Apple TV 1,200円+Apple Arcade 900円+iCloud+ 200GB 540円で月4,620円。対してApple Oneファミリーは2,500円なので、差額は2,120円です。改定前の同じ計算は3,930円に対して1,980円で、差額は1,950円でした。個人プランも1,830円だった差額が2,110円に広がっています。

つまりAppleは、単品の値上げ幅に対してバンドルの値上げを意図的に抑えている。まとめて契約させたい意図がはっきり出ています。ちなみに日本ではApple News+とFitness+を含むプレミアプランの提供がないため、選べるのは個人とファミリーの2つだけです。

理由はライセンス費用。端末値上げのすぐ後というタイミング

Apple Musicの改定について、Appleはライセンス費用の上昇が理由だとForbesに説明しています。アーティストへの適正な支払いを続けるための調整、という位置づけですね。音楽配信は原価の大半がレーベルへの支払いなので、この説明自体は納得できるところ。

引っかかるのはタイミングのほうです。時を同じくして、Appleは日本のiPhone本体価格も8〜11%、金額にして8,000円から20,000円ほど引き上げています。さらにその前、6月25日にはMac、iPad、Apple TV 4K、HomePodなどのハードウェアが最大で大幅に値上げされたばかり。こちらはAI向け需要で逼迫しているメモリの調達コストが理由だとAppleが説明していました。

端末が上がり、月額も上がる。ハードとサービスの両輪という構図が、そのままユーザーの負担として乗ってきた形です。円安局面での価格調整という点では、iPhone 18 Pro Maxの部品原価が前モデルより約300ドル増えているという分析や、JPモルガンによる次期iPhoneの値上げ予測とも地続きの話といえます。少し前までは値上げを我慢したことがシェア拡大につながっていると評価されていただけに、潮目が変わった感は否めません。

プランの見直し、どこから手を付けるか

全部やめる必要はまったくないので、効きの大きいところから順に見ていきましょう。

3つ以上使っているならApple Oneに寄せる

前述のとおり、単品合計とバンドルの差額は今回さらに広がりました。Apple Music、Apple TV、iCloud+の3つを個別に払っている人は、Apple Oneに切り替えるだけで月に千円単位で変わります。Arcadeを使わなくても元は取れる計算です。

ファミリー共有を使い切れているか確認する

Apple Musicのファミリーは最大6人、Apple Oneファミリーは家族5人まで。1人や2人で契約しているなら、単純に1人あたりの単価が高いままです。家族でひとつにまとめれば、値上げぶんは軽く吸収できます。

iCloud+の容量は上から見直す

2TBを惰性で契約していないか、というのはよくある話。写真を整理して200GBに落とせれば、月1,260円の差になります。逆に50GBでバックアップが止まりがちな人は、180円払って安心を買うほうが健全です。

Apple TVは見る時期だけ契約する

配信サービスは継続する義務がありません。追っているシリーズの新シーズンが来る月だけ契約して、見終わったら止める。1,200円になったいま、この使い方の合理性はさらに上がりました。

【モノログ的視点】値上げの通知が来る前に、契約の棚卸しを

正直に言うと、Apple TVの33%はちょっと驚きました。900円という価格はNetflixやディズニープラスと比べても十分に戦えていたのに、1,200円になるとスタンダードクラスの真ん中に並ぶ。作品数で殴るタイプのサービスではないぶん、価格の手頃さが効いていた部分は間違いなくあったはずです。

ただ、悲観だけの話ではないんですよね。Apple Oneと単品合計の差額が個人で2,110円、ファミリーで2,120円まで広がったのは、使い方次第でむしろ得になる余地が増えたということ。今回の改定は、単品を積み上げている人ほど損をして、まとめている人ほど影響が小さい設計になっています。ここに気づけるかどうかで、年間の支出は1万円以上変わります。

個人的には、この機会に契約の棚卸しをするのがいちばんの正解だと思っています。惰性で払っている2TBのiCloud+、去年の夏から一度も開いていない配信サービス、家族と共有できていないファミリープラン。値上げは面倒ですが、こういう見直しの口実としては最高のタイミングです。実際にやってみると、値上げぶんどころかそれ以上に減らせることが多い。

そしてAppleがサブスクを本気で束ねにきたということは、Apple One側の中身がこれから厚くなる可能性もあります。日本未提供のNews+やFitness+が入ってくるようなら、プレミアプランの上陸も現実味を帯びてくる。値上げのニュースの裏で、Appleのサービス戦略が次のフェーズに入った合図と読むこともできそうです。財布は痛みますが、その先はちょっと楽しみにしておきたいところ。

情報参照元: Apple・Apple OneApple・Apple MusicApple・Apple TVApple・iCloud+9to5Mac・Apple raises iCloud+ subscription prices in several countries9to5Mac・Apple is raising prices on more than just Macs and iPadsForbes・Apple Confirms Apple Music Price Rise And The Reason WhyMacRumors・Apple Explains Why It Raised Prices on 14 Products Today/画像: Apple

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