指をちょんと当てるだけでロック解除。その未来、腕時計にもやってくるかもしれません。2027年のApple Watchが、ケースの中身から作り直されるという話が海外で盛り上がっています。しかも狙いは見た目じゃなくて、内部スペースの確保。そこにTouch IDやバッテリー増量の余地を生む、という筋書きです。
まず何が変わるの?ケースとバンドの取り付け部
今回いちばんの目玉は、バンドをはめる仕組みそのものが刷新されるという点です。ご存じの通り、Apple Watchは2015年の初代からずっと同じスライド式のバンド接続を使い続けてきました。カチッと差し込んでスライドさせる、あの方式ですね。11世代ぶりに、ここへ手が入るかもしれないというわけです。
発信源は中国Weiboの著名リーカー、Instant Digital。ケース内部のバンド機構が構造的にそこそこの容積を食っているため、取り付け方式を新しくすればその分の内部空間が空く、と主張しています。供給網まわりのリークでは、新方式はマグネット式になるとの見方も長く出ています。

で、空いたスペースに何を詰めるのか。有力候補がより大容量のバッテリーです。加えて次世代のOLEDバックプレーン技術や、新しいヘルスケアセンサーの搭載余地も広がる。つまりデザイン変更は目的というより手段で、本命は中身の強化。ここは押さえておきたいところです。
本題のTouch ID。コードに残る「AppleMesa」
そしてもう一つの注目株が、指紋認証Touch IDの搭載です。こちらの根拠はリーク投稿だけではありません。MacRumorsやMacworldが伝えたところによると、Appleの内部コードにTouch IDの開発コードネームであるAppleMesaへの参照が見つかったとされています。噂が一段、現実味を帯びた瞬間でした。

置き場所はまだ確定していません。ディスプレイ下に埋め込む案と、サイドボタンに組み込む案が挙がっています。ただ、AppleはiPhoneで画面下指紋センサーを何年も研究しながら採用を見送ってきた経緯があるので、あの小さな文字盤に画面内センサーを詰め込むのはかなりの難題。サイドボタン統合のほうが現実的、という見立ても納得感があります。
ちなみにTouch IDについては、慎重な見方も根強くあります。指紋センサーはコストがかさむうえバッテリー用のスペースを削るので、Appleはそこを妥協せず、電池容量やヘルスセンサーにリソースを振るのでは、という指摘です。搭載するかどうかは、まだ五分五分と見ておくのが無難でしょう。
Apple Watch 2027年モデル(噂)
| 登場時期 | 2027年のSeries 13で刷新と予想(日本での発売時期・価格は不明) |
|---|---|
| デザインの目玉 | バンド取り付け機構の刷新。既存バンドが使えなくなる可能性 |
| 狙い | 内部スペースを空けてバッテリー増量・新センサー搭載の余地を作る |
| Touch ID | 内部コードに痕跡(AppleMesa)。画面下かサイドボタンかは未定・搭載は未確定 |
| ひとことメモ | 見た目より中身重視の刷新。バンド互換の断絶が悩みどころ |
手持ちのバンド、買い足していい?
新方式が本当なら、いちばんの痛点はここです。取り付け機構が変われば、初代から続いてきたバンドの互換性が途切れる可能性がある。Instant Digitalも、2027年の大改造を待つつもりなら純正・サードパーティ問わずバンドの買い増しは控えたほうがいい、とわざわざ注意を促しています。
Apple Watchのバンド資産って、地味に効いてくるんですよね。何本も揃えている人ほど、総取っ替えのダメージは大きい。ここは日本のユーザーにとっても他人事ではありません。
ただし、この手の大規模刷新の噂は毎年のように「来年こそ」と繰り返されてきた歴史もあります。かつての10周年記念モデルApple Watch Xも、結局は出ていません。今年秋に来るとみられるSeries 12は、Series 10や11と同じデザインを踏襲する見込み。刷新は本当に2027年まで待つ、という前提で受け止めておくのが安全です。なお今年秋はiPhone 18 Proや折りたたみモデルと一緒に新Apple Watchが登場するとの見方もあり、そちらの動きも気になるところです。
【モノログ的視点】腕時計にTouch ID、地味に効くやつです
正直、これはワクワクします。腕でのロック解除って、これまでパスコード頼みだったり、iPhone側に依存したりで、意外とモヤっとする場面が多かったんですよね。手が濡れている、手袋をしている、そんな時に指をちょんと当てるだけで通るなら、日々のストレスがひとつ確実に減ります。Apple Payやアプリのロックまわりも、腕元で完結できたら気持ちいい。
そして個人的にいちばんグッときたのは、デザイン変更が見た目のためじゃなく内部スペースを稼ぐための実務的な判断だという点です。バンド機構を削ってバッテリーとセンサーに回す。派手さはないけれど、Apple Watchでみんながずっと欲しがっていたのは結局バッテリー持ちとヘルス機能の進化。地に足の着いた正しい方向だと思います。血糖値センサーのような次世代ヘルス機能の器としても、この余白は効いてくるはず。
気になるのはバンド互換の断絶と、そもそもTouch IDが本当に載るのかという不確かさ。ここはまだ噂の域で、Appleが電池を優先して見送る未来も十分あります。だから今バンドを大量に買い込むのは、ちょっと待ったほうがいいかもしれません。とはいえ、11年変わらなかったApple Watchがついに中身から変わろうとしている。この胎動だけでもう楽しみで仕方ないです。2027年、腕元がちょっと賢くなる未来に期待して待ちましょう。
情報参照元: MacRumors: New Apple Watch With Touch ID and More Uncovered in Leaked Code/MacRumors: Apple Watch Redesign Coming Next Year With New Band System/Macworld: Apple Watch is (again) rumored to get a major redesign next year/画像: MacRumors/Macworld


